こんにちは。
ファミリー・ウェルネス株式会社Founderの田川です。
前回に引き続き【褒め方】についてです。
前回の内容をお読みでない方は、「褒め方の科学①」を、先にご確認ください。

1つ目の問題と答え
一体、どの褒め方が最も成果に繋がったのか?
本日はその研究結果をお伝えします。
成果の出やすい褒め方①
1.1時間勉強したら褒める(努力を褒める)
2.テストの成績が良かったら褒める(結果を褒める)
こちらの問題は、【努力】か【結果】、どちらを褒めるのが成果に繋がりやすいか?というテーマです。
みなさまは、どちらだと思いますか?
理由も含めて回答してみてください。
答えは・・・
1.の【努力を褒める】が正解です。

理由を解説
結果を褒められた子は、
結果が出ない時には自分自身を責め、困難に対抗できなくなることが分かっています。

努力を褒められた子は、
「成果が出ないのは努力が足りないからだ」と困難に立ち向かうことができるようになるのです。

【叱る時】も同様です。
結果ではなく、【努力】に対しての改善点を伝えてあげることが大切です。

2つ目の問題と答え
それでは2つ目の問題。
成果の出やすい褒め方②
行ったテストの結果を見て、2種類の褒め方をしました。
1.よく頑張ったね(努力を褒める)
2.頭がいいね(能力を褒める)
褒めた後、さらに追加で2回目、3回目のテストを行います。
2回目は難易度の高いテスト、3回目は1回目と同様の難易度のテストを行いました。
1回目と3回目は同じ難易度のはずのなのに・・・
なぜか、片方の褒め方をされたグループは成績が上ったのに対して、もう片方のグループは成績がダウンしてしまいました。

Q:さて、どちらの褒め方をされたグループが、成績が上がったのでしょうか?
理由も含めて考えてみてください。
こちらの問題は、【努力】か【能力】か、どちらを褒めるのが結果に繋がりやすいか?という問題です。
能力を褒められた方が、能力を高めようと頑張るのではないか?と思われるかもしれません。

答えは・・・
1.の【努力を褒める】が正解です。

理由を解説
こちらも、一つ目の問題と同様です。
能力を褒められた子は、
難しい問題に直面し上手くいかなかった際に、「自身の能力の問題」と捉えてしまうそうです。
2回目のテストが難しく「自分には能力がない」と思い込んだことで3回目のテストは、1回目と難易度が変わらないはずなのに、成績が落ち込んでしまったのです。

逆に努力を褒められた子は、
難しいテストに直面し「努力不足」を痛感します。
その後の努力のお陰で、3回目のテストの成績が上がったのです。


困難に立ち向かえないのは、
【能力】のせいではなく、【努力】が足りないからだという、解釈の改善が必要なのです。
いかがだったでしょうか?
先進国で一番、中高生の自己肯定感が低い日本人。
そこには、【結果】や【能力】ばかりに目を向けられて、落ち込んでいる子ども達が増えているからではないでしょうか。
発達を促したり、今よりも一歩前進させるコツは、
「困難に立ち向かう努力」を応援してあげることなのではないでしょうか。

偉人たちから学ぶ言葉
「成功するには、成功するまで決して諦めないことだ」
アンドリュー・カーネギー
「アンドリュー・カーネギー」は、何をした人?
スコットランド出身の、「鋼鉄王」と称されたアメリカの実業家
鉄道橋の多くが木製であった時代に、耐久性に 優れた鉄製の需要増加を予測し、「キーストン鉄橋会社」を設立し、大きな成功を収めた人物。

「成功者は、例え不運な事態に見舞われても、この試練を乗り越えたら、必ず成功すると考えている。そして、最後まで諦めなかった人間が、成功しているのである」
本田宗一郎
「本田宗一郎」は、何をした人?
ホンダの創業者であり、日本を代表するカリスマ経営者
戦前から戦後にかけて自動車修理工場で技術を身に付け、その後エンジンの部品製造会社や二輪車の製造会社(後に四輪車も製造)を次々と興した人物。

「最大の失敗とは、どれだけ成功に近づいたのかを知らずに諦めることだ」
トーマス・エジソン
「トーマス・エジソン」は、何をした人?
アメリカの発明家、起業家
三大発明と言われる,蓄音機,白熱電球,キネトスコープ(映写機・)を発明した人物。

成果を出す人々とは、諦めなかった人たちなのかもしれません。
いつもお読みいただき、有難うございます。
引き続きよろしくお願いいたします。
