こんにちは。
ファミリー・ウェルネス株式会社Founderの田川です。
先日は「幸福度ランキング」についてお伝えしました。
本日は、幸福度が高い国に共通している、
【レジリエンス】とは何なのか?について記していきたいと思います。
レジリエンスとは
心理学用語で困難に直面した際の「回復力」や「柔軟性」のことを指します。
レジリエンス研究の第一人者である米ペンシルベニア大学のカレン・ライビッチ博士は、レジリエンスとは
「逆境から素早く立ち直り、成長する能力」と定義しています。
本来の生まれたての子どもは、レジリエンスの塊です。

・ハイハイができなくて人生諦める赤ちゃん
・目の前の欲しいものが掴めなくて人生やる気を無くす赤ちゃん
こんな赤ちゃんを見たことがあるでしょうか?
そもそもの子どもの心は、
●挑戦心
●周りを真似て自分もできるようになりたい
そんな心で溢れています。
しかし、大人になるにつれて、知らず知らずの間に、折れやすい心が育ってしまうのです。
その原因は「社会の仕組み」と「大人の接し方」にあります。
聞き分けが良い子、落ち着きがある子、良い点数を取れる子良い学校に行き、良い就職先に務めることが、子どもの良い未来を創るものだと信じられて、子ども達は「目に見える結果」と「頭の良さ」を求められます。
さもなくば、将来まともな職に付けずに、困難な道を歩むと考えられているような社会構造になっています。
もちろん、それらも大切です。
しかし、子ども時代に【本当に育てるべきもの】は、目に見える結果でも勉強ができることでもありません。
それは、「どんな困難が起きても折れない心」なのです。

レジリエンス(折れない心)の必要性
AmazonのCEO、ジェフベゾス氏が愛読した、「ブラックスワン」と「アンチフラジャイル(反脆弱性)」という本があります。
この本は元ウォール街のトレーダーである著者が投資家向けに書いた本ですが、人生において大切なことが記されている本でもあります。
「ブラックスワン」と「反脆弱性」とは?
『ブラック・スワン 不確実性とリスクの本質(上)(下)』 著者:ナシーム・ニコラス・タレブ
人は人生においてリスクを予測しながら進もうとする。
しかし、どれだけ予測をしても必ず予測しきれない不確実な落とし穴がある(ブラックスワン)
その時に必要なことは、未来を予測する頭の良さではない。
脆弱な状態にも耐えうる自分になることである(アンチフラジャイル・反脆弱性)
AIや世界情勢の進化が目まぐるしく、不確実性の高い現代。
どれだけ賢い人間でも、予測しきれない不安定な世の中です。
ハーバード・ビジネス・レビュー著名な経営誌の中でも、以下のように言われています。
「学歴や経験や訓練よりも個人のレジリエンスのレベルは、誰が成功し、誰が失敗するかを決定づける。それはガンの病棟でも、オリンピックでも、役員会議室でも言えることだ」と。
幼少期に本当に育てるべきものは、どんな不確実な未来にも対応することができる【折れない心】なのではないでしょうか。
幼少期の影響と私たちができること
それではここから先は、幼少期におけるレジリエンスへの影響についてお伝えしていきます。
大きく影響するのは以下の2点と言われています。
1.母親の心理的ストレス
2.母親とパートナー(主に父親)の関係性
※6歳以下は母親にストレスがあっても、母子関係が良好であれば大きな影響はなし
男児:母親が男性パートナーとの良好な関係を保つこと
女児:母親が情緒的に安定し、家庭環境が暖かいこと

これを見ていると、日々行っている我々の業務は、多少なりとも家庭環境改善や母親のストレス緩和に寄与できているのではないかと考えております。
また、レジリエンスの高い方に共通している項目があります。
それが、
●自己肯定感
●共感力
です。
もし良ければ、お子様と関わる際に以下を意識してみてください(年齢や性別により調整してください)
●スキンシップ
●語りかけ
●強みを見つけて伸ばす
●他人と比べない
●目を見てはっきり愛情を伝える
●話をよく聞く
●感情に名前をつけて飼いならす
●共通点を見つけるよう意識
●リフレーミング(ネガポジ変換、ものごとのポジティブな面を見ること)ができるように促す
お子様が我々との関わりを通じて、少しでもレジリエンスを身に付けて頂けたのであれば、何十年先の未来も少なからず変わってくるのではないかと考えています。
本日の内容は上司・部下の関係においても同様とのことです。
ファミリー・ウェルネス株式会社で働く方々の、自己肯定感やレジリエンスアップにも寄与できる、そんな環境を創っていきたいなと、自分自身への戒めも込めて、書かせていただきました。
いつも長文をお読みいただき、ありがとうございます。
