脳科学から見る発達
押さえるべきポイント

①発達を促すある条件とは?
本来、お子さまの脳は、年齢と共に発達するようにできています。しかし、そこには「ある条件」が存在します。

それは必要なタイミングで、必要な環境を与えてあげることです。
先天的な理由の場合もありますが・・・
例えば、「発語が遅い」「落ち着きがない」
なども、実は適切な環境不足で起こることがあります。以下、例を示します。
②発達を促す方法
例えば、「発語を促すには?」
お子さまは言語を学ぶ際に、「音」だけで学ぶわけではありません。
周りの大人との「リアルな会話」を通じて、「視覚」と「聴覚」から学びます。
こんな状態では発語が遅くなります
・YouTubeばかり見せている
・周りの大人からの語りかけがない

コロナ禍でマスクをしながら話す方も増えましたが、それも発語の遅れに寄与しています。
お子さまは、大人の表情と口の動き、そして実際に発せられる「音」と、あらゆる視覚情報と聴覚情報から、インプットをしているのです。
インプットされていなものはアウトプットされません。
その結果が、発語の遅れに繋がってくるのです。

しっかりお子さまの目を見ながら、口を開けて表情豊かに語り掛けてあげることが大切です。
ここでは発語に関して触れましたが
つまり適切な方法で、適切なタイミングで適切な刺激を与えてあげなければ適切な発達は起こりにくいということです。

脳の発達にはステージがあります
生まれた赤ちゃんの脳はまだ未完成で段階を経て発達していきます。

聴覚野(胎児~)
視覚野(0歳~)
体性感覚野(3~5歳)
運動野(3~5歳)
前頭前野(8~10歳)
一番最初に発達するのは耳
一番最初に発達するのは聴覚野です。
実はお腹の中にいるときから赤ちゃんの耳は聞こえています。


「胎児のときに音楽を聴かせるとよい」

「妊娠中に夫婦喧嘩をするとよくない」
などとよく言われるのはこのためです。
逆に目は生まれたばかりのときにはほとんど見えないので
新生児の赤ちゃんに手を振ったりしても赤ちゃんには認識できていません。
そして生まれてから数週間~数ヶ月で
「動くもの」➡「色」➡「奥行き」を認識できるように視覚は成長し見たものを記憶し始めます。
ここから赤ちゃんの「学習欲」と「好奇心」の扉が開くようになります。

脳の発達ステージに合わせて適切な情報を与えたり、感覚遊びをしていくことが脳の発道につながります。
私たちは脳の発達を促す「プロ」によるノウハウでお子さまの適切な成長を促します。

③遊びには発達のヒントが盛りだくさん
実は、お子さまの遊びの中には、人間の脳の発達を促す要素が沢山含まれています。
幼い頃の手先の器用さ
あやとりは手先の器用さと手先の感覚を研ぎ澄ます効果があり、さらに想像力もアップします。
幼い頃の手先の器用さは、将来の頭の良さに繋がります。

想像力が豊かになると
勉強、スポーツ、人間関係が得意になりやすい傾向があります。

打ち込んだ経験
東大生の96%は小学生時代に打ち込んでいたことがあり、83%が打ち込んだ経験はその後の勉強や大学生活で役に立った。
そして、74%の親が大事なことに熱中しているときしばらく続けさせてくれたと回答しています。

「熱中する」という経験
何かに「熱中する」という経験は、
将来の「苦しいことにも折れない心」に繋がると言われています。

お子さまは遊びを通じて発達します
手足の器用さ、身体の使い方、姿勢、動体視力、記憶力想像力、感受性、人や物との距離感、努力する心、楽しむ心すべては遊びを通じて学習します。
もちろん、成長のスピードには個性がありますので、それぞれの個性に合わせて遊びの段階を経ることが大切です。
コミュニケーション
能力
判断力
体力・
体感筋力
柔軟性
発想力
社会性
コミュニケーション
能力
判断力
体力・
体感筋力
柔軟性
発想力
社会性

④最も大切なこと~自己肯定感~
ここまでは発達の方法論を見てきましたが、発達において最も大切なことを言います。それは「自己肯定感」です。
自己肯定感がないと・・・
これらのお子さまは自己肯定感が下がるどころか、
脳の萎縮、脳の損傷が確認されています。
・ネグレクト(育児放棄)や虐待を受けたお子さま
・夫婦仲が悪いお子さま
・スマホばかり見ているお子さま

脳の発達を促す基礎となるのが、心の土台です。
人は「愛されている」と感じることで自分に自信を持つことができます。
障害に関係なく、自分に自信を持ち、自分らしく生きる力は特に幼少期〜学童期に大きく培われます。
逆にその時期に十分な愛情を注がれなかった人は、大人になってもどこか自分に自信がなかったりするというデータも出ています。

ギフテッド訪問看護ステーションでは家庭環境、親子関係も大切にし、
「家族」という単位から幸せにするお手伝いをさせていただきます。

保護者様の自立支援
私たちが訪問できる時間は30分~1時間です。
お子さまの生活リズムの改善・自己肯定感アップには、保護者様の協力が必須となります。
私たち訪問看護と、保護者様、そしてお子さまと三位一体となり、お子さまの課題に取り組んでいけたらいいなと考えております。
もし、保護者様がご自身の精神状態に不安がある場合、保護者様の自立支援として、私たちが訪問させていただくことも可能です。
ご自身の悩み・不安はございませんか?
・お子さまに愛情を注ぎたいのにできない
・自身が薬の副作用で気分に波がある
・上手く自分をコントロールできない

お子さまの発達を促す上で避けるべきポイント
✅ 糖分の多いお菓子やジュースを避ける
✅ インスタントやコンビニ食を避ける
✅ パンやラーメンなどの小麦製品を避ける
✅ 牛乳やヨーグルトなどの乳製品を避ける
➡腸内環境を良くする食事(天然塩・発酵食品・海藻など)を心掛けてください

✅ 身体を動かさない遊びを避ける
✅ スマホやゲームの時間を減らす
✅ ずっとエアコンのかかった部屋の中にいることを避ける
➡身体を動かし、筋肉を動かし、体温が上がる遊びを心掛けてください

✅ 不規則な生活を避ける
✅ 散らかった部屋を放置しないようにする
➡睡眠・食事・お風呂の時間を一定にして、習慣化してください

上記はあくまで脳科学の観点から、発達を促すために必要な事項を記載しました。
しかし、実際にはそんなに思い通りにいかないことも多いかと思います。
私たちがサポートいたしますので、ゆっくりと時間をかけてでも、前を向いていけるよう共にお子さまの未来に向けて歩んでいけましたら幸いです。
